映画「室井慎次」好調で「踊る」シリーズ“続編”に高まる期待…気になる「恩田すみれ」の“その後”は描かれるか

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期待が集まる続編

 映画「踊る大捜査線」シリーズの最新作「踊る大捜査線 N.E.W.」の製作が決定し、26 年に公開されることが公式サイトで発表された。

「タイトルの『N.E.W.』の意味は、NEXT.EVOLUTION.WORLD.で日本語に訳すと『次の進化した世界』。織田裕二(56)演じる主人公の青島俊作以外、出演者もほぼリニューアルされる可能性がありそうです」(映画担当記者)

 この発表から遡る11月29日、フジテレビの港浩一社長は定例会見で「踊る」シリーズの映画続編について言及し、「ここまできたら、僕も期待しています」とコメントしていた。

 同シリーズで柳葉敏郎(63)が演じた警察庁キャリア・室井慎次を主人公にしたスピンオフ映画「室井慎次 生き続ける者」が公開中だが、作中で青島役の織田がサプライズ出演していることで話題を集めている。

 同作は11月29日から12月1日にかけての「国内映画ランキング」(興行通信社調べ)にて2位となり、週末3日間で動員11万5000人、興収1億4100万円をあげた。累計成績は動員が95万人を超え、興収が13億円に迫っている。また、前編にあたる「室井慎次 敗れざる者」は10月11日の公開から6週連続でトップ10入りを果たした。

 11月30日からは「生き続ける者」を観賞した全国合計40万人限定で、入場者プレゼントが配付された。青島と室井が潜水艦の前でがっちりと握手をする姿が映し出されたA6のポストカードだが、これも「踊るファン」にはたまらないアイテムだ。シリーズ最大のヒット作(興行収入170億円)となった劇場版第2弾「踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!」(03年)の作中で、青島と室井の会話で語られ、エンドロールのラストに出てくる、2人の友情を象徴する「潜水艦事件」の写真をポストカードにしたものである。

 定例会見に出席した記者によると、「生き続ける者」の好調な集客ぶりを受け、記者から「(映画の)新作を、というような期待の声もありますが、何か構想は?」と聞かれた港社長、上述の通り「僕も期待しています」と、まんざらでもない表情だったのだが、

「それを慌てて担当役員が引き取り、『具体的にまだ何も決まっておりませんので、今日は回答することはありません』と。あの慌てぶりからして、そのうち、『踊る』シリーズのファンにとってうれしい発表=続編製作があると確信しましたね」(放送担当記者)

 ただ、ファン期待の「続編」といっても、気になることがあるという。

「『生き続ける者』でのサプライズ出演といっても、青島刑事が登場するのは、松山千春の名曲『生命』が流れるエンドロールが終わってからです。青島が秋田にある室井の自宅に意気揚々と向かっているところを、東京から呼び出され、スクリーンには『THE ODORU LEGEND STILL CONTINUE』の文字が躍ります。これだけでも続編製作は明白ですが、『生き続ける者』の結末から、残念ながら、もう同シリーズで織田さんと柳葉さんの共演はないと考えるのが自然です」(先の映画担当記者)

 ここまで「踊る」シリーズを支えた織田と柳葉には、長く“不仲説”が流れていたが、12年の劇場版第4弾『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望』の公開前には、そろってWEB媒体のインタビューに応じている。青島(織田)あっての室井(柳葉)という印象も強いだけに、柳葉を欠いた続編新作に勝算はあるのだろうか。

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