「韓国戒厳令」の元凶は「影の大統領」と言われる“美人妻” 「私が捕まったらすべてをばらす」…夫婦の間に“秘密”も

国際 韓国・北朝鮮

  • ブックマーク

数々の汚職スキャンダル

 同時に、尹大統領の家族には、数々の汚職スキャンダルが浮上している。才色兼備で知られる最愛の妻キム・ゴンヒ(金建希)夫人には経歴詐称疑惑、高級ブランド「ディオール」のバッグ授受問題、ドイツモーターズ株価操作事件への資金提供疑惑などが噴出。さらには、2022年に行われた国会議員補欠選挙の与党公認候補選びへの不当な口利き介入、ソウル-ヤンピョン間高速道路の路線変更、海外歴訪に民間人を同行させた、など数々の疑惑に見舞われているのだ。

 尹大統領は11月7日に記者会見を開き「私の周辺のことで国民に心配をかけ心からおわび申し上げます」と頭を下げて謝罪したが、「不適切なことはしていない」と2時間20分にわたり開き直ったため、韓国世論の怒りをさらに買う結果になってしまった。

 野党はキム・ゴンヒ夫人に対し政府から、独立した特別検察官による捜査、いわゆる「キム・ゴンヒ女史特検法」を審議したが、尹大統領が2回も拒否権を行使したためお蔵入りに。来週10日にもキム・ゴンヒ夫人疑惑について再度国会審議が行われる予定だが、世論の急速な悪化を受けて、与党内からも離脱組が出る可能性があるという。今や政権の最大リスクは大統領夫人なのだ。

 前出のベテラン記者が眉をひそめてこう明かす。

「キム・ゴンヒ夫人に対するユン大統領の溺愛ぶりはつとに有名です。結婚する際、夫人に『一生ご飯を作ってあげる』と約束し、10年過ぎてもその約束を守っているそうです。得意料理は韓国料理のチゲや洋食のパスタ、オムレツなどで日本のドラマ『孤独のグルメ』を欠かさず見るほど。現在、63歳のユン大統領は50代で初めて12歳年下のキム・ゴンヒ夫人と結婚できたため愛着がハンパない。会社経営で多忙な夫人を見て、いつも心を痛めていたといいます。政治的混乱を懸念して、夫人の疑惑解決を進言する側近もいたのですが、ユン大統領の逆鱗に触れ袂(たもと)を分かつほどでした」

 続けて、夫人についてこうも指摘した。

「完全に尻に敷かれているユン大統領について政界では『キム・ゴンヒは影の大統領』とまで囁かれています。夫婦の間に何か秘密があるようで、ゴンヒ夫人は『もし私が捕まったら秘密を全部バラす』と夫を脅しているとの噂も出回るほど。そんな最愛の夫人が収監される事態を何が何でも阻止したかったのが、今回の戒厳令の最大の原因だと思いますね。夫婦愛も度が過ぎると 国家に危険をもたらします。その結果、墓穴を掘るとは何とも哀れですね」

 韓国の野党6党は4日、ユン大統領による3日夜の非常戒厳宣布が憲法違反に当たると指摘し弾劾訴追案を国会に提出した。与党「国民の力」からも造反者が多数出る見込みで、ユン大統領はいよいよ風前の灯火。キム・ゴンヒ夫人にもいばらの道が待っているのか――。

デイリー新潮編集部

前へ 1 2 次へ

[2/2ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。