梅宮アンナ、乳がん摘出後初の告白 ネット情報は役立たず…病で知った“父ゆずりの私”
乳がんを公表し、11月7日に右胸の全摘出手術を受けたタレントの梅宮アンナ(52)が、術後初めて公の場に姿を現した。出演したのは、FM NACK5とニッポン放送で放送される森田健作(74)の番組の事前収録。番組出演後の彼女に、今の心境を聞いた。
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【写真】森田健作との2ショット&父・辰夫さんとの2ショット ほか
「父(俳優の梅宮辰夫さん)が亡くなったのが12月12日でしたので、間もなく5年が経つのですが、今改めて思うのは……私って、本当に父に似ていて熱い性格なんです。ですから、森田健作のように太陽に向かって走るってイメージも大好きなのです」
そう語る梅宮。乳がんを患ったことを「自分にとって意味のあることなのかもしれない」と前向きに捉えているのも、そんな熱い性格だからだろうか。
「今の時代に必要な情報を、私の体験を通して世の中に発信していくことが大切だと思ったんです。誰かのためになるよう、『私も同じだよ』っていう感じで、とにかく、自分自身のことを発信していきたいと思ったのです」
とはいえ、その境地に至るまでは簡単ではなかったはずだ。
「梅宮さんはフルコースになります」
梅宮が乳がんであることを公表したのは、今年の8月13日のことだった。乳がんの中でも稀な「浸潤性小葉(しんじゅんせいしょうよう)がん」のステージ3Aだった。
「検査して『浸潤性小葉がん』と聞かされたことは何度も聞き直しました。だって、長くて覚えるのも大変な病名でしたから……。本来、乳がんというのは体の中でも唯一、自分で発見出来るものだと言われています。ところは浸潤性小葉がんというのは発見が大変みたいで。とにかく隠れてしまうことが多く、マンモグラフィーやペット検査でもなかなか発見が難しいみたいなんですね。しかも、乳がんの中でも5%ぐらいだという、本当に珍しい癌らしいのです。私の場合はステージ3Aでしたが、もちろんステージ0で発見したというラッキーな人もいるので、結局は早期発見が重要だと思いました」
同時にセカンドオピニオンにかかることも勧める。梅宮の場合も、異変に気づいてから何度か検査をしたものの、がんだと発覚するまでに根気と時間要した。結果、発見時には既にステージ3Aまで進行してしまっていたという経緯がある。
「これは病院が悪いわけではないのです。もちろん発見は早ければ早いほどいいのですが、私の場合は結構、進んでいてリンパにも転移していたんです。で、発見された時に『梅宮さんはフルコースになります』と言われて。思わず『え、フルコースって何?』って……。つまり、化学療法、抗がん剤、そして放射線治療をやって、そして手術っていうことを指すようです。もちろん人によって順番は違うと思いますが。私の場合は、まず抗がん剤、放射線の後にホルモン療法というのをやりました。ホルモン療法は飲み薬を、これから10年間は飲み続けなければならないんです」
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