選挙違反疑惑の斎藤知事 絶縁した親族が激白していた相続トラブル 身内も指摘していた「倫理観の欠如」
過去の親族トラブル
再選した兵庫県の斎藤元彦知事(47)に新たな疑惑が持ち上がっている。“SNSの勝利”とまでいわれた逆転勝ちだったが、兵庫県のPR会社が斎藤陣営の〈SNSなどのデジタルツールの戦略的な活用〉を一手に任されていたことが発覚し、公職選挙法違反に問われる可能性が出てきたのだ。これまでのパワハラ疑惑などに加え今回の不祥事が明るみに出たことで、改めて斎藤氏の知事としての適性を問う声が上がっている。
そこで注目したいのが、再選の2カ月ほど前、週刊新潮が斎藤氏の親族に取材をした際に判明した、斎藤氏が過去に起こしていた親族とのトラブルだ。親族の告発に耳を傾けると、彼の“裏の顔”が浮かび上がるのである。
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11月20日、兵庫県西宮市のPR会社社長・折田楓(かえで)氏はネット上に〈兵庫県知事選挙における戦略的広報〉と題する記事を投稿し、
〈前代未聞の歴史的な選挙が無事に終わった今、「SNS」という言葉が一人歩きしてしまっているので、今回広報全般を任せていただいていた立場として、まとめを残しておきたいと思います〉として、このたびの選挙戦におけるネット戦略をつづった。
“選挙参謀”だったことを告白
この記事で折田氏は、PR会社「merchu(メルチュ)」の社長として、再選を果たした斎藤知事の広報戦略における“選挙参謀”だったことを告白。SNS戦略の〈監修者〉として、〈アカウントの立ち上げ、プロフィール作成、コンテンツ企画、文章フォーマット設計(中略)などを責任を持って行い、信頼できる少数精鋭のチームで協力しながら運用していました〉と胸を張る。
さらに彼女は、選挙期間中に〈私自身も現場に出て撮影やライブ配信を行うこともありました〉などと語って、斎藤陣営における選挙運動のノウハウを、斎藤知事との打ち合わせ写真などを交えながら、惜しげもなく披露した。
こういった内容が公開された途端、SNS上では公職選挙法に違反するのではとの指摘が相次ぎ、大炎上となってしまったのである。(以下、「週刊新潮」2024年9月26日号をもとに加筆・再構成しました。日付や年齢、肩書などは当時のまま)
遺産を巡ってトラブルか
今年9月、週刊新潮は、パワハラやおねだり疑惑の渦中にあった斎藤氏について、身内がどう考えているのかを取材するために、ある親族を訪ねていた。以下、親族とのやりとりである。
――斎藤知事について。
「世間をお騒がせしてしまい、大変申し訳ございませんが、うちは知事選(2021年7月)の1年前からお付き合いをしていないんです」
――トラブルがあったのか。
「そうですね。寝耳に水のようなことがあり、もう一切お付き合いをしておりません。ご近所にも知り合いにも、あの子の親戚だということは伏せています」
関係者の間では、斎藤知事の祖父の遺産を巡って、トラブルがあったといわれている。
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