お騒がせラッパー「リッキー」が「Z李」メンバーらと敵対ラッパーへの“カチコミ”容疑で逮捕 3年前には「脱法大麻のバーゲンセール」でタッグ
「RYKEYの手売りの行列やばいらしいな」
下田容疑者は草刈正雄の娘・紅蘭の元夫として知られる。これまで覚醒剤取締法違反や紅蘭へのDV容疑などで複数回の逮捕歴があり、今年9月にも訪問先の沖縄で、飲食店経営者の女性に首を絞めるなどの暴行をした疑いで逮捕、その後、不同意わいせつの罪で起訴されていた。
「下田容疑者はZ李のアカウントにも頻繁に登場していたことから、かねてからグループの一員として見られていた。22年3月、下田容疑者が新宿区内の店舗などで、厚生労働省に薬物指定されたばかりの合成大麻『HHCリキッド』の即売会を行った際も、グループとの繋がりが注目されました」(警視庁関係者)
薬物指定されても公布から施行までは10日の猶予期間がある。下田容疑者はその間は合法だとして、1本数千円でHHCリキッドを新宿区内のカフェなどで手売り販売したのだ。カフェはグループの関係先で、即売会に合わせて盛んに宣伝を行っていたのはZ李のアカウントだった。
「Z李のアカウントは〈RYKEYの手売りの行列やばいらしいな〉〈RYKEY団長が今日も手押しするらしい〉などと投稿。フォロワーに拡散されて即売会は大きな話題となり、3日間で2000人以上が集まる騒ぎとなった。下田容疑者は広告塔に過ぎず、グループでビジネスを展開していたと見られています」(同)
Z李のアカウントにはその時の売り上げと見られる札束を下田容疑者が両手に抱えて喜んでいる写真も載っていた。
噂される特殊詐欺グループとの関係
グループはこうしたグレーなビジネス以外でも、SNS上で著名人などの晒し行為を続けるなどして目立ってきた。今回、リーダーの田記容疑者らは先月あった住居侵入容疑での逮捕に続く2回目の逮捕となったが、気になるのは今回も比較的軽微な罪状だった点だ。
警視庁はなぜここまでしてグループの摘発を続けるのか。
「はっきりしているのは警察がグループを『反社組織』として見ている点です。捜査を担当しているのは組織犯罪対策部の暴力団対策課。今回、下田容疑者には『暴力行為処罰法違反』がつきましたが、暴力団が集団で脅迫した時などによく適用される罪状です。警察はよく暴力団組織に対してお灸を据えるため、軽微な犯罪で逮捕して20日勾留してパイにする手法を取ることがありますが、もし今回の再逮捕で終われば『懲役40日』が目的だった可能性がある」(同)
一方、狙っている“本件逮捕”が控えているのでは、と見る向きも強い。
「田記容疑者らは、特殊詐欺グループに飛ばし携帯などを販売していていたとして過去に摘発されたグループと距離が近いと言われている。警視庁は前回の逮捕時のレクで、田記容疑者らに『トクリュウ』という言葉をあえて持ち出しましたが、そうした組織犯罪摘発に向けての『伏線なのでは』という声も出ています」(同)
だが回りくどい手法に「違和感がある」との声も。
「もし“本件”の容疑が固まっているならばとっくに着手しているはず。警視庁は取り調べ室でぎゅうぎゅうに絞りながら容疑を炙り出す勝負に出ているのではないか」(同)
次回の満期はクリスマス。はたして3回目の逮捕はあるのか。
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