巨人、R・マルティネス獲りへ“背に腹は代えられない”切迫事情 「大山資金」以上の根拠が…方針転換で9年ぶりキューバ選手に本腰
中日は金欠で絶望的
プロ野球中日で今季まで絶対的クローザーとして君臨してきたライデル・マルティネス投手(28)が12月2日に公示された保留選手名簿からは外れた。中日残留の可能性は限りなく低くなり、資金力で最有力とみられていたソフトバンクは外国人枠の兼ね合いで既に撤退しているもようだ。最大限の誠意を示したとする中日の関係者によると、球界を代表する守護神の争奪戦はDeNAともう一球団による一騎打ちの様相という。
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ここに来て急浮上してきた、その球団は巨人だった。
今季43セーブでタイトルに輝いたマルティネス獲得を巡っては、ここまで鳴りをひそめてきた巨人だが、ついに真打ち登場といったところか。前出の中日関係者は諦め顔でこう語る。
「ソフトバンクの線が消えたと思ったら、また強敵が出てきました。DeNAも相当な資金をつぎ込んでくるようで、うちは蚊帳の外になってしまったようです」
マルティネスは少なくとも来季は日本でのプレーを望んでいる。年俸は今季の2億円(推定)から10億円を超えるまで相場が跳ね上がるとみられている。補強費が潤沢とは言えない中日にとっては慰留が絶望的と言える状況だ。
一方で、DeNAは11月末に今季中継ぎとして28試合で防御率1.71と活躍したJ・B・ウェンデルケン投手の退団を発表した。今季29セーブを挙げたクローザーの森原康平投手はセットアッパー構想が浮上し、マルティネスのためにクローザーの椅子を空ける準備に余念がないとの見方が出ている。
今季はレギュラーシーズン3位から下克上での日本一だった。来季こそ1位から頂点を極めようと、資金面でも備えは万全のようだ。昨オフ、今永昇太投手(カブス)がポスティングシステムにより米大リーグに移籍した際に手にしたカブスからの14億円超の譲渡金は金庫に眠っている。南場智子オーナーから全面的なバックアップが約束されているだけに、マルティネス獲得の資金に充当できそうで、中日に対しては大きなアドバンテージがある。
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