共同通信の誤報で“外交デビュー”が汚された「生稲晃子政務官」が見せた不安な表情

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 波紋を呼んだ政務官人事の決定から1週間余り。生稲晃子参院議員(56)の外務政務官デビューの舞台は、11月24日、「佐渡島の金山」追悼式への参列であった。式典開始の直前になって、外務省幹部と共に会場に現れたのだが、階段を下りながら会場をのぞき込むその表情――なんとも不安げな表情を見せるのであった。

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 来賓席に座り、佐渡市長と新潟県知事のあいさつに次いで、いよいよ政務官スピーチが始まった。

「本日ここ佐渡島の金山の追悼式が執り行われるに、日本政府を代表いたしまして、ごあいさつ申し上げます……」

 さすがの滑舌だ。何でもないこの一節にさえ感情を込めて伝える技術は見事であった。続けて金山の歴史を語り始めると、もう博物館の音声ガイドに使いたいぐらいのクオリティーである。

 本来なら、韓国の代表者たちの応対が彼女に与えられた大きなミッションだったはずだ。佐渡金山では戦時中に約1500人の朝鮮半島からの労働者が働いていたとされ、韓国政府は強制労働であると反発してきた。

 一方で、政府の立場は2021年に閣議決定した通りで、強制連行を否定している。ただし、ある種の政治的な配慮からか、戦時中に朝鮮半島労働者の徴用が行われ、違反者には懲役・罰金が科されたこと、また、逃走したり収監されたりした者もいたことなどを佐渡市の相川郷土博物館で展示しているとも政府代表ステートメントでは説明していた。このあたりは隣国との融和を配慮したものとみられる。

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