「ビッグネーム」移籍の噂も…PGAツアー縮小を尻目に、拡大をチラつかせる「リブゴルフ」の意図は

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リブゴルフに「空き枠」はあるのか

 そんなふうにリブゴルフのシステムは極めて複雑だが、特徴として言えることは、「落ちそうで落ちない」「去りそうで去らずに済む」という救済の道が多々残されているという点である。

 リブゴルフは、創設当初は4名1組で12チーム、合計48名から始まった。しかし、昨年暮れにジョン・ラームがリブゴルフへ移籍し、ラームをキャプテンとする新たなチームが増設されたことで、4名1組のチーム数は合計「13」になった。

 そして、前述のシステムが示す通り、既存の選手がなかなか「落ちない」「去らない」仕掛けゆえ、現状の構造のままで「是非、リブゴルフへいらっしゃい」と手招きされるような空き枠があるとは考えにくい。

 それなのに、今、リブゴルフに「問い合わせが殺到している」「スマホが鳴り続けている」のは、なぜなのか。

ビッグネームが1人あるいは2人

「スポーツ・イラストレイテッド」誌によると、リブゴルフのGMは、こんなことを言ったそうだ。

「(来季は)ビッグネームが1人あるいは2人、(リブゴルフへ)やってくると思われる」

 新たに移籍してくるというビッグネームは、以前、リブゴルフからのビッグオファーを拒否したものの、心変わりしつつある今、新たなオファーを求めていることも、そのGMは同誌に明かしたという。

「そのビッグネームは、以前、リブゴルフからのビッグオファーを断ったことは最悪の決断だったと今では後悔し、是非、リブゴルフに移籍したいと言っている」

 さらに、そのGMは、トップアマがリブゴルフ入りする可能性にも言及したそうだ。

「米国の大学を卒業してPGAツアーへと進むPGAツアー・ユニバーシティ(の上位者)が誇る将来性は多大だ。そして私たちは今年の全米アマチュア選手権も凝視していた」

 彼の言葉を咀嚼すると、リブゴルフは未来ある有能な若い力を積極的に勧誘していると考えることができる。

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