習近平の元ライバル「薄熙来」の息子が台湾女性と結婚 「有名病院の孫娘」美貌の新婦と一筋縄ではいかないファミリーヒストリー
華麗な経歴とモデル並みの美貌
代わりに盛り上がったのが、許惠瑜さんの華麗な経歴と美貌である。結婚が発覚した当初は謎に包まれていたものの、数日後にあっさりと判明した。というのも、現在の許惠瑜さんは海外大学専門進学塾でカナダ地域のマネージャーを務めており、その公式ウェブサイトに顔と英語名、略歴が掲載されているのだ。
サイトによれば、留学先はコロンビア大学とロンドン大学ロンドン・ビジネス・スクール。卒業後は台湾故宮博物院の展示と学習計画案に携わったこともあるという。白いVネックニットに身を包み、モデル並みの美貌で微笑む許惠瑜さんの写真は、まさに「知的な美女」の見本である。
失脚した中国共産党の大物の息子と、台湾地方政治の実力者だった国民党員の孫娘。ある意味で“超大型カップル”の2人が出会ったのは、お互いの留学先だった米国だといわれている。出会いから遠距離恋愛の時期を乗り越えて愛を育み、今回の披露宴となったわけだが、開催地の台湾にしてみれば対処に苦労する部分もあったようだ。
「特殊な身分」だけに注目ポイントは多数
台湾国家安全局の局長・蔡明彦氏は18日、「個別の事例についてはコメントしない」とした上で、「特殊な身分」の人物が台湾に来た場合、一般的には訪問申請時と異なる活動や滞在時の不審な活動がないかを確認すると述べた。
さらに大陸委員会は「中国大陸側の人物が台湾の規則に基づき台湾人との再会を申請した案件」と説明。「申請者の身分が特殊なため政府はすべての状況を把握している」ものの、メディアなどにはプライバシーの尊重を呼びかけている。
披露宴の出席者も注目のポイントだった。許家と親しいとされる元台湾総統の馬英九氏と元立法院長の王近平氏は、招待状を受け取っておらず出席の予定はないと回答。さらに複数のメディアは、披露宴当日に政治関係者の姿は確認できなかったと報じている。
警備体制も懸念事項だ。22日に台北市内で開かれた前夜パーティーは、その数日前から会場のレストランが大きく報道され、警察が私服警官を配置するともいわれた。だが、出出入口の位置などから出席者のプライベートに関する懸念が浮上し、別の店に変更された。
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