平成世代が選ぶ“昭和曲カラオケ人気ランキング”、堂々1位の「タッチ」に続くのは? アニソン席巻も…演歌の歌姫・石川さゆりが大健闘

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スタジオジブリやガンダムシリーズをはじめ“アニメタイアップ曲”が根強い人気に

 1位の「タッチ」も、2位の「Get Wild」も、楽曲そのものの魅力で平成世代に浸透しているようだが、それでもきっかけとして、アニメのタイアップである影響はかなり大きいだろう。実際、他にランキング上位になっている楽曲にも、アニメ関連曲の多さが目立つ。

 まず、第6位の井上あずみ「君をのせて」と、第8位「ルージュの伝言」、第13位「やさしさに包まれたなら」(ともに荒井由実)は、いずれもスタジオジブリ作品のタイアップ曲。「君をのせて」が『天空の城ラピュタ』、荒井由実の2曲は『魔女の宅急便』で使われ、人気を博した。スタジオジブリ作品は毎年のように地上波で放送されることも、認知度の高さにつながっていそうだ。

「『君をのせて』は、小学校の合唱で歌いました。『耳をすませば』の主題歌だった『カントリー・ロード』(’95年/平成7年)なども合唱曲のイメージですね」(A)

「ユーミンさんの2曲は『スタジオジブリの歌』というオムニバスアルバムにも入っていて、歌い継がれていると思います」(C)

 また、第11位には、今なおアニメが放送されている「アンパンマンのマーチ」がランクイン。東日本大震災の時には、“勇気をくれる楽曲”として配信で100万ダウンロードを超えるヒットとなっており、「純粋に、歌詞に感動しました」(M)と、単に子ども向けの曲とは捉えられていないことも愛される要因だろう。

 そして、第17位は、メイン・ヴォーカルのささきいさおとコーラスのロイヤル・ナイツによる「宇宙戦艦ヤマト」が、さらに、第25位には映画『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』の主題歌となったTM NETWORK「BEYOND THE TIME (メビウスの宇宙を越えて)」と、昭和発のSF大作ブランドから2曲がランクイン。いずれも、平成世代における人気は男性に突出していて、女性版では圏外だ。

「これは、ささきいさおさんのような勇ましい歌声あってこその名曲なので、女性は歌わないですね」(M)

「『BEYOND THE TIME』も、男性が歌うとカッコいいというイメージがあります」(C)

 これらアニメ楽曲が上位に多いというのは、現代のヒットチャートにおけるアニメタイアップの影響力の高さにも共通する部分があると感じる。つまり、この数十年間で、アニメ作品やそのタイアップ曲が、エンタメ全体の中でより重要な位置を占めるようになってきたということだ。

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