史上最多6人指名の富士大、15年連続の明大… ドラフトでプロから“求められる”理由とは

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昭和さながらのスパルタ式猛練習で知られる亜大は「根性が違う」

 また、今年のドラフトでは指名された選手がいなかったが、亜細亜大学もこれまでに、侍ジャパン・井端弘和監督、ヤクルト・高津臣吾監督、元中日監督の与田剛氏らを輩出。現役でもDeNA・山崎康晃投手、オリックス・頓宮裕真捕手らが活躍している。

「昭和さながらのスパルタ式猛練習で知られています。プロ球団の間でも『亜細亜の選手は根性が違う。技術も確かで使いやすい』と定評があります。ただ、長年チームを率いてきた生田勉さんが昨年6月に監督の座を退かれたので、今後どう変わっていくのかに注目しています」(パ・リーグ球団関係者)

 チームの“スカウティング力”にも、栄枯盛衰はある。全国随一の強豪で数多くのプロ野球選手を輩出してきた大阪桐蔭高も、西谷浩一監督の中学生球児に対する“鑑定眼”が、チーム強化の秘訣と言われてきた。しかし、今年のドラフトで大阪桐蔭高から指名されたのは、西武の育成3位のラタナヤケ・ラマル・ギービン外野手のみ。しかも、パワフルな打撃が売り物のラマルは、守備に難があり、今夏の甲子園ではスタメンから外れていた。中学時代から軟球で140キロ超の速球を投げていた森陽樹投手(2年)も、やや伸び悩んでいるといわれ、正念場を迎えつつあるのかもしれない。

 2025年へ向けたドラフト戦線は幕を開けたばかりだが、“常連チーム”からどんな選手が育ってくるか。

(取材・文/喜多山三幸)

デイリー新潮編集部

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