なぜ「交通事故は判決が甘い」と批判されるのか 時速194キロの死亡事故、飲酒追突で3歳と2歳の少女2人が焼死……悪質なドライバーを「殺人罪」で起訴できない理由
第1回【「時速194キロ」で死亡事故も“危険運転”ではないのか…被告側は「最高速度250キロの高級スポーツカーなので制御困難ではなかった」と主張】からの続き──。2021年2月、当時19歳だった被告(23)が、大分市で時速194キロという猛スピードで車を運転して衝突事故を起こし、自動車を運転していた男性会社員・小柳憲さん(当時50)を死亡させた。(全2回の第2回)
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この事故をめぐる裁判に、遂に判決が下った。被告に対して検察側は、危険運転致死罪で懲役12年を求刑。...