藤田小女姫事件の公判で「真犯人はほかにいる」…獄中死「福迫雷太受刑者」が明かした「私は組織の一員で、濡れ衣を着せられた」の真相

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「別人としか考えられません」

 ハワイの現地警察が疑いを深めるなか、福迫受刑者は「週刊新潮」のインタビューに応じている。まず自身の部屋に残された血痕と、切り取られた絨毯については、

〈「血痕については、ダイビングでケガをした時にも血を流しました。そして、僕も吾郎くんも、血液型は同じAB型なんですよ。絨毯を切り取ったのは、内緒で飼っていた猫が部屋を汚したため、そのままにしておいたら内金が返ってこないので、クリーニングと張り替えをビルの中のメンテナンス業者に頼んだんです。その際に、サンプルとしてほんの少し切り取っただけです」〉(同)

 さらに、地下駐車場でソファーを運んでいた人物についても「絶対に自分ではない」と主張した。

〈「吾郎くんの新車(アキュラ・インテグラ)には、一度だけ運転席に座ったことがあります。しかし、あの車はシフト式で、僕はシフト運転はずっと前にしただけですから、運転はできないんです。またソファーといっても、わざわざそんなものを地下に選ぶワケがないし、大体、僕はそんな食庫が地下にあることさえ知りませんでした。もし、そんな人物が映っているとしたら別人としか考えられません」〉(同)

 そして、こう付け加えた。

〈「とにかく、今の状態はフェアではありません。仮に僕に疑わしいところがあったとしても、僕としては包み隠さず話しているのだから、ぜひ再捜査をお願いしたいと思います。それなのに警察が言うことは『マスコミと接触すると吊し上げを食って家族も目茶苦茶になるぞ』とか『弁護士を雇うと、自分が犯人だと認めたことになる』など信じられないことばかりです。このままだと、本当に僕は殺人犯にされてしまいます。そしてハワイに連行されれば、もう自分の主張を聞いてもらうことも出来なくなりますよ」〉(同)

 インタビューで事件との関りを徹底して否定した福迫受刑者は、まもなく身柄をハワイへと移送される。だが、その後の裁判では「遺体らしきものを運んでいる人物」をとらえた別の監視カメラ映像は自身であると認めるなど、主張を一転させたのだ。

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