【斎藤兵庫県知事“新疑惑”】“自民党裏金告発”「上脇博之」教授が明言 「キラキラ社長」との取引は「違法の可能性が高い」

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再度失職の可能性も

上脇:あくまで想像でしかありませんが、NHKから国民を守る党の立花(孝志)氏が脚光を浴び、斎藤氏の再選は彼の成果のようになってしまった。いやそんなことはない、私の会社の成果なんだと言いたかったのかもしれません。すると「何を暴露してくれたんだ!」と怒られ、慌てて削除や書き換えをしたのかもしれません。

――斎藤氏が公職選挙法違反ということになったらどうなるのか。

上脇:それはもう、失職することになります。

――となると、3度目の知事選ということに?

上脇:公職選挙法違反で有罪になれば公民権が停止されますから、斎藤氏は立候補できません。

――元参議院議員の河井案里氏は、2019年に公職選挙法違反で逮捕され議員辞職。有罪が確定すると当選無効、5年間の公民権停止となった。斎藤氏も失職する可能性があるのだろうか。

上脇:捜査機関が動くがどうかでしょう。でも、それをやらないと民意に基づく知事ではないわけですから。家宅捜索して契約書などが出てくれば決定的ですが、新たな疑惑もすぐに報道されていますから、証拠隠滅を図っているかもしれません。私は情報が広まらないことを願っていたのですが……。

――今回の知事選は“SNSによる勝利”といわれたが、こうなると兵庫県民はPR会社にまんまと乗せられたということになるのだろうか。

上脇:それもあるでしょうね。ただN党は短い動画をアップして広告料で稼いでいるという噂もあります。その儲けに預かろうという人たちも集まった。つまり、選挙運動ではなく金儲けになってしまったということであれば、大問題だと思います。

――上脇教授は兵庫県民とのこと。今回の知事選をどう見ていたのだろう。

上脇:当初これほど立候補者が増えるとは思いませんでした。また、N党の立花氏は「自分に投票しないで」とまで言っていました。本来、供託金を積んだ上で当選目的でない人が立候補するなど想定されていないことですからね。本来あるべき選挙のあり方が荒らされてしまったように感じました。政策論争の選挙ではありませんでした。情報が一方的で真偽不明だったり、どう考えても虚偽ではないかという情報も流れていました。せっかくの県民の意思表明の機会がきちんとなされなかったという思いが強いです。

デイリー新潮編集部

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