落選者からもデビュー続々 紅白出場ME:Iだけじゃない「日プ女子」大旋風の理由

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SNSユーザー間で拡散

 ファイナリストの中で、最後まで動向がわからなかった田中琴(17位)は25位で涙をのんだ安藤佑唯とともに、5人組グループ「MYERA」(マイラ)として来年1月1日にデビューシングルをリリースする。渡米してレッスンを積んでいたというダンスを披露する機会がやってきた。

 他にも、荒牧深愛(22位)が所属する5人組グループ「UN1CON」(ユニコン)が今年10月にポニーキャニオンからメジャーデビュー。オーディション初期から上位をキープしていたが28位で脱落した北爪さくらは、10月に結成の6人組グループ「RIRYDAY」(リリィデイ)の一員になっている。

 再度オーディション番組でデビューを目指す練習生もいる。10月よりTBSとLeminoなどで放送中のオーディション番組「SEVEN COLORS -girls life memory-」には、北里理桜(18位)、須谷緩(32位)、木野稟子(最高84位)が出演して、来年1月のデビューに向けてレッスンを積む。

 YouTubeで配信中のちゃんみながプロデューサーを務める「No No Girls」には、高畠百加(20位)がMOMOKAとして出演し、ほかにもSAYAKA(古橋沙也佳)とKOKONA(中野心結)も「日プ」の練習生だ。

 こんな風に、落選した練習生でも公の場に出れば、ファンはざわつく。番組で既に見せてきたスキル面でも、知名度と集客面でも業界にとって日プ練習生は、ぜひともキープしておきたい存在である。

 そもそも、なぜこれほど注目され、またその後も業界からの引く手があるのか? 「国民投票」「バラエティ豊かな経歴の練習生」「ナラティブ(物語性)」といったワードが浮上する。

「PRODUCE 101 JAPAN GIRLS」の投票は、放送開始からファイナルまで毎日可能で、番組のサイトから1回、Leminoアプリから1回と毎日2回投票できた。ドコモのdアカウントを無料で取得しさえすれば誰でも投票できたこの「国民投票」は、CDを何枚も買って応募する必要もない。

 応援するメンバーを投票で生き残らせるために、SNS上では戦略も飛び交った。推すメンバーへの投票を呼びかけたり(アカウントは無料で作れるので極論、番組を見ていなくても投票は可能)、手持ちの票の一部を他者が推すメンバーに入れる代わりに、自分の推しにも投票してもらう戦略などで、番組自体がミームのようにSNSユーザーの間で拡散されていった。

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