【NHK紅白】驚きの「南こうせつ」「イルカ」復活には理由があった 「B’z」に振られ、「新浜レオン」が初出場を果たした“深い”狙いとは
新浜レオンの強み
この「中高年ターゲット」シフトにうまくはまったのが、初出場を果たした新浜レオン。Instagramには喜びの声をアップしている。2019年に「離さない 離さない」でデビューした新浜は演歌歌手だが、デビューして間もなく圧倒的な“武器”を身に着ける。それが故・西城秀樹の歌唱スタイルだ。本人は西城を尊敬して止まず、時間があれば彼の映像を見ていると言うほど。「うたコン」などで西城の曲をカバーしたりすることも多い。決してものまねではなく、リスペクトが感じられる歌い方は、西城のファンからも認められているのだ。
「西城さんのファンといえば当然、年齢が高めの女性になります。その辺りの層が新浜にはがっちり付いています。NHKの番組に出演が多いのもありますが、今回の紅白が年齢層高めを狙いにいったということにハマった部分は大きいのでは」(前出・音楽関係者)
大物2人の出場も
新浜起用のメリットはこれだけではない。彼が今年歌っている「全てあげよう」は、木梨憲武プロデュース、所ジョージ作曲作詞だ。
「木梨さんは若いころ、西城さんからかわいがられ、尊敬もしていたそうです。その木梨さんが、新浜が西城さんのカバーを歌っていることを知り、自分のラジオ番組にゲストで呼んだ。そして所さんに『せっかくだから“秀樹風”の曲を作ってあげてよ』と持ち掛けて出来上がったのがこの曲です。そんな縁があり、新浜のライブに木梨さんが乱入することもあります」(同)
となれば、当然、紅白本番に木梨、所のコンビが駆け付けるのは想像に難くない。
「初出場会見で新浜は、『(2人と)ご一緒できる、そんな瞬間があれば幸せだなと思います』と言っていましたが、2人の出演は織り込み済みと考えていいでしょう。新浜を出すことで大物2人が付いてくるのですから、NHKにとっても願ったりかなったりではないですか」(同)
国民的ロックバンド不出場の理由
さらに、新浜の起用の裏には、NHKが出場を待望してやまない、ある歌手の存在があった。B'zである。この国民的ロックバンドに、紅白はこれまで何度も声をかけては断られてきた。しかし、今年は現在放送中の連続テレビ小説「おむすび」の主題歌を彼らが手掛けており、千載一遇のチャンスだった。そこでの新浜起用である。なぜなら「新浜はB'zと同じ系列の事務所に所属しています」(前出・制作会社関係者)
ただ、蓋を開けてみれば今年もB'zの出演はなかった。
「稲葉浩志さんも松本孝弘さんも今年はソロで活動をしています。稲葉さんは6月にTBSの『CDTVライブ!ライブ!』、7月にフジテレビの『2024 FNS 歌謡祭 夏』に出演しましたし、松本さんは7月にNHK『SONGS』、12月にはフジテレビの『FNS歌謡祭』に出演といった具合で、あくまでもB'zとしての活動をしていない年。いくら新浜を起用してくれたとは言え、紅白だけ特別扱いしては他局に申し開きが立たないという配慮が働いたのではないでしょうか」(同)
NHKはさぞや肩を落としたことだろう。
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