「実は年明けが最も多忙」「私服が派手」…知られざる「葬儀屋」の裏側 「家族を“遺族”と呼んでしまうことも」
葬儀屋あるある
最後に、この連載では恒例の「業界あるある」や職業病について、今回もそれぞれの葬儀屋に聞いてみた。
「夜勤担当者が体調を崩したりするなどしてピンチヒッターで突然仕事になるたび、妻に浮気を疑われる」
「日頃参列者を焼香に案内しているが、自分自身が焼香する機会がないのでたまにプライベートで参列して焼香するときに緊張する」
「結婚式に呼ばれたときに家族を遺族と呼んでしまう」
「ずっと黒スーツなので、私服は反動で派手になりがち」
マナーや作法に縛られ緊張状態が続くうえ、体力的にも過酷な葬儀業。世間からの偏見も根強く、心無い言葉が投げかけられることもあるという。「終活」がポジティブに捉えられるようになったように、今後、彼らの労働価値も正当に理解されていけばいいと思う次第だ。
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