「同僚の胸を服の上から触り…」 セクハラでクビになった読売新聞記者 「不祥事にふたをする読売の姿勢に不信感」

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「服の上から胸を」

 前出の事情を知る関係者が言うには、

「Aは酒席の場で、同僚の女性記者の胸を服の上から触ったそうです。Bも酒の席で女性記者を前に、卑猥な言動などを取ったそうだ。Aからセクハラ紛いの行為を受けた被害者は他にも複数いるとされ、処分に差があるのはそのためだと聞いています」

 胸を触られた女性記者とA記者はともに、3年前の26人が死亡した大阪・北新地クリニック放火殺人事件を検証する連載記事を担当したこともあった。

「被害者とされる女性記者に対し、Aが親しげに話しかけている姿を見たことがあった。AとBが“セクハラで飛ばされた”といったうわさは少し前から流れていたが、読売の記者に聞いても“知らない”といった反応が返ってくるばかり。社としての情報発信は一切なく、不祥事にふたをするような読売の姿勢に不信の目を向ける同業者は少なくありません」(前出記者)

読売新聞に聞くと……

 読売新聞大阪本社に二人の処分とその理由について事実関係を質したが、

「当社は、社員による不適切な行為が確認された場合、厳正に対処しています。処分については原則公表していません」(法務・広報部)

 と回答するのみ。他社の不祥事は果敢に追及するが、身内のスキャンダルを積極的に開示する姿勢は取っていないようだ。

〈個人の尊厳と基本的人権に基づく人間主義をめざす〉とうたった「読売信条」が虚しく聞こえる。

週刊新潮 ワイド特集「後の祭り」より掲載

2024年11月21日号

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