「あのおばはんええ加減にせえよ」 角田美代子ファミリーの“暴力担当”が逮捕後に吐露した恨み節【発覚から12年】

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あのおばはんええ加減にせえよ

 取り調べの中では、自身が恐れていた暴力団と美代子は無関係だったと、兵庫県警の刑事から仄めかされる。観念したかのように、同じ11月5日の調書では、取調官との一問一答がこう展開されている――。

〈問 なぜ美代子に反抗しないのか。

 答 正直、かっこ悪いけど。怖かったんですわ。こんなおばはんに。その人にならんと分からへんことなんですわ。気迫負けというか。一応やくざも語ってんのにかっこ悪いなー俺。

 問 美代子の口止めはなかったのか。

 答 あったよ。うちのやってることは一切他言すんなよって言ってた。お前は裏切ったら絶対許さんって言われた。力ではかなわんから撃ち殺すって。

 問 何故、美代子の元から逃げたりして離れないのか。

 答 俺も逃げたかったよ。でも本当にヤクザと繋がっている感じがしとった。(中略)逃げ出したやつを探し出す術を美代子はよく知っとんねん。住民票とか、手紙とか。ホンマあんた何者やと思うくらい。刑事さんには、ヤクザとの関係は無いんじゃないかって言われたし、よく考えたら今まで一度も会わせて貰ったことないけど、本当に嘘なんかな。これが嘘やったら俺、何なん。美代子の嘘にビビってもて。あのおばはんええ加減にせえよ。俺の人生もむちゃくちゃになって。裁判で会ったら文句言うてスリッパ投げたろか〉

 ***

 スリッパを投げる相手はもういない。第1回【監禁や虐待でいくつもの家族を隷属させた「尼崎事件」の悪夢…元高校球児はなぜ「角田美代子」の“暴力装置”となったのか】では、正則の生い立ちや美代子に服従するまでの過程について伝えている。

デイリー新潮編集部

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