「ファイトマネー100億円もあり得ますよ」 井上尚弥選手を寵愛するサウジアラビア“長官”の正体
プロボクシングスーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥選手(31)が、サウジアラビア政府直轄プロジェクト「リヤド・シーズン」とスポンサー契約を結んだ。金額は約30億円に上る。
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石油産業に代わる国家事業としてエンタテインメント産業を掲げた同国のこのプロジェクトでは、過去にサッカー選手のロナウドやメッシ、ウサイン・ボルトやジャスティン・ビーバーらそうそうたるセレブを招いてイベントを開催してきた。
実現不可能なマッチメイクを金に飽かせて
そこに尚弥選手が加わるのだが、ラッキーな面もあった。
「来年はサウジアラビアと日本の外交関係樹立70周年で、その予算の恩恵にもあずかったようです。が、何よりも同国総合娯楽庁のトゥルキ・アルシェイク長官が、無類のボクシングオタクだったことが大きかった」
とスポーツ紙記者が語る。
「金持ちのオタクが無茶苦茶なことをやるように、彼も、しがらみで実現不可能なマッチメイクを金に飽かせて実現しているのです」
その一つが今年5月に同国で行われた史上初となるヘビー級4団体統一戦。ファイトマネーは二人合わせて1億4000万ドル(約220億円)に及んだ。
そしてそんな長官最愛のボクサーこそ、他ならぬ“ナオヤ・イノウエ”なのだ。
「過去の試合を全てチェックしているだけでなく、当時の状況など細かい知識も持ち合わせているのだとか」
30億円は、あくまでアンバサダー契約に過ぎない。
「次戦のトランクスにロゴが入りますが、ファイトマネーは含まれていない。所属ジムの大橋会長によると『試合まで入っていたら、もっとすごい金額になってしまう』と。ただ、『サウジで試合をする準備はあると伝えている』というから、近日中に試合を含む破格の契約が結ばれるでしょう」
長官は、過去に大物ボクサーと総合格闘家を戦わせたこともある。尚弥選手も、
「度肝を抜くマッチメイクなら、“ファイトマネー100億円”もあり得ますよ」
“モンスター”の愛称で知られる尚弥選手だが、手にするカネもモンスター級である。