「中学元校長」から校内で性的暴行を受け続けた教え子が法廷で証言「最初はマッサージ名目だった」本性を現した後は「勉強にも効果があると」

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 被告人席や傍聴席からは見えないようパーテーションに仕切られた証言台に立ったのは、被害者である教え子本人だった。中学校時代、部活の顧問をしていた教員から欲望の捌け口にされ続けた女性が、加害者の前で、これまで誰にも言えずに心の中にしまってきた被害を打ち明けた。(前後編の後編)

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部活動の道具を買ってくれた帰りにラブホテルへ

 14年前に教え子・A子さんに性的暴行を加え怪我をさせた罪に問われた、東京都の公立中学校元校長・北村比左嘉被告(57)の初公判。北村被告が逮捕・起訴された経緯については前編【“教え子に性的暴行”中学元校長・初公判 「14年前の犯行動画」の衝撃内容 女子生徒は理科準備室で80分間「“機械”を使って陵辱された」】にまとめた。

 後編では証人として証言台に立ったA子さんの話を聞いていく。A子さんが在学中、北村被告は理科担当の教員で学年主任でもあり、所属していた運動部の顧問でもあった。

 A子さんは部活動で北村被告に「ひいきにされていた」と振り返った。

A子さん「一番記憶に残っているのは、部活動で必要な道具を買ってもらったこと」
検察官「証人から買って欲しいと求めたのか」
A子さん「私から言った覚えはなくて、被告人が買ってくれることになった」
検察官「どういう経緯だった?」
A子さん「2人で買いに行き、その日のうちにラブホテルに連れて行かれた」
検察官「そこで何をされましたか?」
A子さん「性的な嫌がらせを受けました」

「追加のマッサージとかメンテナンスをする」みたいなことを言われて…

 校内で呼び出される場所は、北村被告が自由に使えた「第一理科準備室」だった。

検察官「2人きりで体を触られるようになったのはいつ頃から?」
A子さん「中2になってから。おそらく春から夏にかけてです」
検察官「証人はこの時、13歳?」
A子さん「はい」
検察官「きっかけは?」
A子さん「部活が終わった後、追加のマッサージとかメンテナンスをするみたいなことを言われて呼び出されました」
検察官「どこに」
A子さん「第一理科準備室という部屋です」

 最初は性的なことをされている自覚はなかったという。

検察官「どんな気持ちでしたか?」
A子さん「そんな深くは考えませんでした。マッサージをしていると思っていました」

 だが徐々に北村被告の行動はエスカレートしていった。ジャージの上から陰部を触るようになり、しばらくするとジャージや下着の中に手を忍ばせ直接触るように。間もなく「機械」を使うようになり、最後は避妊具なしで性交までするようになった。

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