鈴木紗理奈も菊川怜もなぜ「実業家」にだまされてしまうのか ワイドショーが主戦場の女性タレントの弱み
今月週刊文春が報じた、タレント・鈴木紗理奈(47)の50代実業家男性との不倫交際。鈴木は相手男性が既婚者であることは知らなかったとされ、同情の声を集めている。今月、実業家との離婚を発表した菊川怜(46)の離婚のケースと比較しながら、彼女らが実業家男性に“だまされて”しまう理由について、ライターの冨士海ネコ氏に分析してもらった。
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妻子ある男性との交際が報じられ、コメンテーターを務めている「ゴゴスマ -GO GO!Smile!-」(CBC)で謝罪を行った鈴木紗理奈さん。既婚者とは知らずにいたと明かし、関係は清算すると断言。相手の家族にも謝罪した。これまで番組内で不倫した政治家やタレントを斬っていただけに当初は批判もあったが、潔くスピーディーに頭を下げたことによって紗理奈さんに同情する声の方が多く集まっている。
お相手は50代のイケメン社長とのことだが、自身の女性関係を隠して人気タレントに近づく経営者のニュースはちょくちょく見る。たとえば菊川怜さん。結婚した時、有名実業家である前夫には3人の女性との間に4人の婚外子がいることがスクープされた。菊川さんは知っていたと発表したものの、実は寝耳に水だったとも報じられている。また華原朋美さん(50)も、結婚相手だった事務所社長の離婚歴と子どもがいることが発覚。それだけでなく、前妻へのDVと養育費不払いまで報じられた。当初は夫と共に否定していたが、最終的には全て事実だったと分かり大激怒。9カ月のスピード離婚となった。
紗理奈さん、菊川さん、華原さんの共通点は、「若い頃についた強烈なイメージがずっと変わらない」ということである。紗理奈さんはいまだに「めちゃイケの人」だし、菊川さんは「東大の人」あるいは「とくダネ!(「情報プレゼンター とくダネ!」〈フジテレビ〉)」の人。朋ちゃんは「TK」だ。常に変化が求められる芸能界で、タレントイメージが40代になっても固定化されているのはリスクにもなる。それなら、新しい恋愛相手や結婚を発表することで、従来の印象を上書きするのが手っ取り早いと考えてもおかしくない。実際に菊川さんは、「とくダネ!」内で独身イジリをされていたこともある。人気ある大人の女性タレントが、後ろ暗いことのある社長にするっとだまされてしまうのは、若い頃についたイメージから脱皮したいという焦りや力みがあったからではないだろうか、とついつい邪推してしまうのだ。
かつて遅咲きのグラビアタレントが、「愛人になってほしいと言ってくる男性は全て社長」と言っていた。既婚者ということも隠さないとはずいぶん足元を見られているのだなと思ったが、女性タレントの焦りや野心を嗅ぎつけてくる経営者の肩書を持った男性がそれだけ多い世界ということでもあるのではないか。
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