「綾鷹」「伊右衛門」「お~いお茶」…お茶系飲料メーカーに「PFAS」への対応を尋ねた結果
発がん性が指摘される化学物質PFAS。約1万種あるとされる有機フッ素化合物の総称で、元来自然界には存在せず分解されにくい性質のため、「永遠の化学物質」とも呼ばれている。
【写真】PFASのリスクは「ミネラルウォーター」にも! 週刊新潮が調査した国産主要ブランドの数々
WHOの専門組織であるIARC(国際がん研究機関)は、PFASの一つPFOA(ピーフォア)を発がん性物質として認定。腎臓がんをはじめ、脂質異常症、免疫不全、胎児・乳児の発育低下など、様々な健康リスクが指摘されている。国際条約の規制対象となり、日本でも輸入や製造が禁止となっているのである。
そんな物質が全国各地の河川などの水源地、さらには市販のミネラルウォーターからも高濃度で検出されて、深刻な社会問題となっているのが現状だ。
各飲料メーカーに調査を実施
そこで週刊新潮は今夏より、全国のPFAS高濃度検出エリアや、ミネラルウォーターに含まれるPFASの実態、自衛策などを特集してきた。
今回は、お茶・炭酸水系飲料の売れ筋とされる商品178本の各メーカーに、PFASの検査状況などについて調査を実施。質問内容は以下の三つである。
・製品の原料である水に対してPFAS含有検査をしているか
・具体的な検査結果(検出された物質、数値、検査日、検査頻度、採水地)
・回答を裏付けるための検査証の提示
これらの回答をもとに、「三ツ星チェック」一覧表を作成した。安心安全への信頼度が高い順に「☆」の数が増えていく仕組みで、各飲料の評価についてまとめている(最高評価が☆×3、最低評価は☆×0)。
その中から、人気の緑茶3本の調査結果を紹介しよう。
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