円満ではなかった事務所退所、相方の不倫スキャンダル…お笑い界の「鼻つまみ者」が独立後に強い支持を受けるワケ

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YouTube登録136万人

 森田哲矢と東ブクロのお笑いコンビ・さらば青春の光の勢いが止まらない。メインYouTubeチャンネルの登録者数は136万人に達しており、再生回数100万回超えの人気動画を次々に送り出している。バラエティ番組への出演も多く、全国の主要都市を回る単独ライブツアーも好調で、今年は過去最高の3万人を動員した。

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 彼らは2013年10月に個人事務所を設立して、フリーで活動している。今でこそ大手事務所に所属せずに活動する芸人は増えているが、さらば青春の光はその先駆けにして頂点のような存在だ。

 でも、彼らが独立した当初は、これほどの成功を収めるとは誰も思っていなかった。彼らが2013年に大手芸能事務所の松竹芸能を退所して東京に出てきたときには、何も持たない「野良犬」同然の状態だった。自ら「野良」という名前のライブを行っていたほどだ。

 もちろん、彼らが成功できた一番の理由は、彼ら自身が芸人として面白かったからだ。しかし、単に面白いだけでは、ここまでたどり着くことはできなかったはずだ。

 松竹芸能に所属していた頃のさらば青春の光は、業界内でも将来有望な若手芸人だと思われていた。大阪を拠点に活動していた彼らは、結成してすぐにコント日本一を決める「キングオブコント2012」で準優勝を果たした。コントの実力はすでに折り紙付きだった。

 しかし、彼らは事務所での扱いに不満を抱いて、退所を決めた。彼らの退所時に事務所から公表された文章には「度重なる話し合いの結果、これ以上彼らの芸能活動を支えることが不可能と判断し専属契約解除に至りました」と書かれていた。彼らと事務所との間には「円満」とは到底言えないような意識のズレがあったことがうかがえる。

 彼らは東京に出て、ほかの事務所に移ることを画策したが、移籍先は見つからず、フリーで活動することになった。事務所に見限られて信用を失った状態で、ゼロからの再出発ということになる。

 ここで追い打ちをかけるように、大きなトラブルが起こった。東ブクロが先輩芸人の妻に手を出すという前代未聞のスキャンダルが発生した。この問題が発覚して、彼らは業界内でも鼻つまみ者となり、四面楚歌の状態に追い込まれた。

 しかし、逆風の中で芸人としての活動は続けていた。彼らにできるのは、ネタを磨いて自分たちの実力を示すことだけだった。独立して初めて迎えた2013年の「キングオブコント」でも、彼らは決勝に進んだ。その後、彼らは自ら卒業を宣言するまで、計6回決勝の舞台に上がった。

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