「まさかの斎藤氏当選」「驚きのトランプ圧勝」 なぜプロの見立てや予測は外れるのか

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サプライズ

 17日投開票の兵庫県知事選で前知事の斎藤元彦氏が当選したり、今年7月の都知事選で石丸伸二・前広島県安芸高田市長が2位に食い込んだりと、あらかたの予想を大きく覆す選挙結果が相次いでいる。大激戦が予想されていた米大統領選でトランプ前大統領が圧勝したことなども含めれば国内外で「プロの見立てや予測が次々外れている」と見ることもできるのだろうか。大手メディアの現場ではどんなふうに見られているのか。

「兵庫県知事選に関しては当開票日直前まで、“斎藤氏は猛追したが、稲村和美氏に及ばず2位”という情勢が出ていました。国政選挙と違って地方選挙なので情勢調査の精密さに欠けるところもあったかもしれませんが、なかなかのサプライズでした。既成メディアへの不信感から出口調査などに対してあえてウソの話をした有権者もいたのかもしれません。公明・創価学会支持者は出口調査に真実を明かさないというのが定説なのですが、それ以外の人もどこまで本当のことを言ったのか……」

 と、大手メディアの政治部デスク。

推し活、ファンサ

「兵庫県知事選にしろ今年7月の都知事選にしろ既成政党・既成メディアへの不信感がフォーカスされました。都知事選では小池百合子知事ではない別の候補であれば石丸氏が当選していた可能性があると言われているほどです。ファンが自然発生的に集まって、“推し活”風に選挙支援活動が展開され、候補者の方はファンサービスで返すという流れも両選挙に共通していましたね。自身の1票で世の中を変えられるといったファンの成功体験もついてきました」(同)

 自民党総裁選も当初の予想などとは全く違った結果となった。

「決選投票に残った石破茂、高市早苗の両氏は立候補に必要な20人の推薦人にも事欠いていましたから、当初2人が最後まで生き残ることを予想していたら鼻で笑われるような感じでした」(同)

 石破氏が総裁・首相に就任して解散総選挙に打って出たが、自公与党は目標の過半数を獲得できなかったのは周知の通り。

「メディアの獲得議席予想に相当な幅があったことを記憶されている方も少なくないかと思います。それくらい予想が難しかったということは間違いありません」(同)

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