“職場放棄”で「戦力外通告」から復活のケースも 現役引退を撤回し、さらに飛躍した“名選手”たち

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 功成り名遂げた野球選手も、いつかは引退の日を迎える。その一方で、一度は現役引退を決意しながら、周囲の説得などで撤回し、さらなる飛躍を遂げた男たちも存在する――。【久保田龍雄/ライター】

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「センスがないから野球を辞める」と宣言し、“引退騒動”の主人公になったのが、阪神時代の新庄剛志である。

 1995年12月5日、球団と1回目の契約交渉を行った新庄はトレードを志願し、「受け入れられないなら引退したい」と伝えた。

 その背景には、野球観が異なる藤田平監督との確執があった。...

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