インドが「中国重視」に方向転換せざるを得ない事情 「タージマハル」がスモッグで消える…深刻な公害や食品価格の高騰で高まる国民の不満
タージマハルがスモッグで消える
インド政府は11月14日、首都ニューデリーでの不要不急の建設工事や暖房用の石炭燃焼を禁止するという異例の大気汚染対策を発令した。
近郊の農地での野焼きに加え、10月31日に行われたヒンズー教の大祭「ディワリ」で爆竹などが大量に使用され、インド北部の大気汚染が深刻化したからだ。インドが誇る世界遺産、タージマハル(総大理石の墓廟)がスモッグのせいで見えなくなってしまうなど、汚染の深刻さを示す事例は数知れない。
13日、ニューデリーの一部ではPM2.5(微小粒子状物質)の濃度が806マイクログラム に達した。...