「松本人志の“イジリ芸”ではもはや誰も笑わない」 芸能界復帰が難しい理由と、復帰する場合の“シナリオ”とは
お笑いコンビ「ダウンタウン」の松本人志(61)が今月8日、自身の性加害疑惑を報じた「週刊文春」の発行元である文藝春秋などを相手に起こしていた訴訟を突如、取り下げた。どうやら、芸能活動を再開したいようだが、果たして彼の思惑通りにコトは運ぶのか。
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松本が自らの名誉を毀損されたとして、5億5000万円の損害賠償などを求めて文藝春秋側を提訴したのは、今年1月22日のことだった。3月28日に第1回口頭弁論が行われたが、それ以降、裁判は遅々として進まず、弁論準備手続きが繰り広げられてきた。
「今回、松本さんが訴訟を取り下げたのは、勝ち目がないと判断したからでしょう。そもそも、自ら振り上げた拳を自ら下ろすこと自体が理にかなっていません。結局、被害に遭ったという女性に証人出廷されるのが嫌だったのだと思います。とはいえ、文春側にも性被害を直接示す物的証拠はなかった。結果、両者は協議し、お互いコメントを発表することで手打ちとなったのです」(司法記者)
「彼の番組のいくつかは来春の改編期に……」
彼が所属する吉本興業は訴訟を取り下げたその日のうちに、〈活動再開につきましては、関係各所と相談の上、決まり次第、お知らせさせていただきます〉と復帰を前提にしたコメントを発表。スポーツ紙も早速、年明けに活動を再開する可能性があると報じている。
元MBSプロデューサーで同志社女子大学学芸学部メディア創造学科教授の影山貴彦氏によれば、
「松本さんは“もうこれ以上、訴訟を長引かせて、芸能界に戻るタイミングを逸したくない”という危機感も抱いていたと思います。テレビ界は移り変わりが激しいので、今ここで復帰の意志を示しておかなければ、彼の番組のうちのいくつかは来年春の改編期で、なくなってしまう可能性もあります」
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