「斎藤元彦氏」再選のウラ側を徹底検証 「ネットが正義、テレビが悪です」が人々を動かした背景とは

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構図を一変させた“立花孝志氏”の参戦

 兵庫県知事選挙は前知事の斎藤元彦氏が激戦を制した。13万票差は大勝と言ってよく、私自身、想像もしていなかった結末だった。現地取材に入らなかったことを悔いる一方、最初の就職先として3年半を過ごした神戸新聞を直撃した今回の「事件」である。その都度、現地の記者や県庁関係者などから入ってきた情報、報道内容を振り返るにつけ、胸に膨らんでいかんともしがたい驚きを整理しておきたい。【広野真嗣/ノンフィクション作家】

 選挙中盤の情勢調査では、無所属で前尼崎市長の稲村和美氏がややリード、これを斎藤氏が追う展開で(神戸新聞11月7日付)、各紙ともほぼ見立ては一致していた。...

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