「バレエ」「オペラ」の灯が消える!? 東京で大ホールが休館ラッシュ…都のあきれた無理解
首都圏では取り合いのホールや劇場
「ハコモノ行政」という言葉がある。国や地方公共団体が公共事業を実施する際、施設すなわち「ハコモノ」の整備は、文化を育て、根づかせる手段にすぎないのに、ハコモノの建設自体が目的になって、施設が十分に活用されない状況を批判する表現である。
事実、公立の劇場やホールの多くは、いまなお十分に活用されているとはいえない。1970年代には、それらは全国に400にも満たなかったのが、2010年代には3,000を超えるまでに増えた。とりわけ「ハコモノ行政」批判が繰り返された1990年代には、10年間で1,000を超える施設が新設されている。...