「選挙に受かるために…」 国民・玉木代表が強調する、大平元首相との“遠過ぎる”親戚関係
「次の選挙に受かるために……」
玉木事務所にも大平家との関係について聞いたが、
「大平正芳氏の親族である渡辺満子さんからすでに回答しております」
と答えるのみ。その“回答”とは、玉木代表の「父の姉の長女が、邊見家に嫁いだ」を指すのだろう。しかし邊見家の“誰”に嫁いだのかを示してもらわないと、家系図上で玉木代表と大平元首相を結ぶのは不可能である。
「最初の選挙に落ちた2年後の07年、玉木さんのお父さんが発した“大平家とは遠い親戚なんや”という言葉に玉木さんの事務所が飛びついたのが全ての始まりだったと聞いています」
地元政界関係者はそう明かす。
「ただ、その時は邊見家うんぬんという話ではなかった。玉木さんの親戚に『玉木精肉店』を営んでいる方がいて、そのお肉屋さんに嫁いできたのが大平家の遠い親戚に当たる人だとか、そんな話でした。とにかく次の選挙に受かるために“それでいこう”となって、玉木さん本人も一生懸命だったから、事務所の方針に反対することもなかった。つまり、あれは選挙用のストーリーだったのです」
ついに「答え」が
玉木代表が村上総務相を通じて大平元首相の親族に接触したことは前述したが、
「玉木さんの事務所としても、縁をたどって大平元首相の娘婿である森田さんの親族を探し出し、どうにか大平さんの娘の芳子さんに会えないかと画策していたようです。ただ、芳子さんからは“会いたくない”と言われていたらしいですが……」(前出・地元政界関係者)
では、玉木事務所がすがった、玉木精肉店に大平家の遠い親戚が嫁いできた、という「ストーリー」は正しいのか。当の精肉店を営んでいた玉木家の親族は、
「(大平家の方が嫁いできたことは)ウチはない。全然分からんから」
と全否定。こちらの説を追いかけても正確な家系図は描けなそうである。そこで、渡辺さんの説明に出てきた邊見家の親族を探し当てて大平家、玉木家との関係を聞いたところ、ついに「答え」が得られた。その親族によると、大平元首相の次男の奥さんの妹と結婚したのが大蔵官僚の邊見敬三郎氏で、ここまでは渡辺さんの説明の通りだが、
「玉木さんの父親の姉が邊見孝一郎という人に嫁いでいます。孝一郎さんは敬三郎さんの兄です。玉木さんの父親の姉には娘はいません」(邊見家の親族)
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