「玉木さんが親戚だという話は出たことがない」 国民・玉木代表が強調する「大平元首相との関係」の“怪しい”真相とは
「自信家でプライドが高い」
東大法学部を経て1993年、当時の大蔵省に入省。4年後には米ハーバード大学ケネディスクールも修了している。
「彼は入省後ほどなくして海外に行きましたし、帰ってきてからは大阪国税局などに出向し、その後は石原伸晃さんや村上誠一郎さんらの大臣秘書官を務めていましたから、ずっと役所の外にいたイメージです」
と、大蔵省時代の同期が振り返る。
「一緒に飲んだ記憶もほとんどありません。かなりの自信家でプライドが高い、と見られていました。当時から首相になるという目標を持っていたようで、自分にとってプラスにならない人とは関わらない、といった感じでした」
「“血縁関係はないらしい”という話に」
衆院選への初挑戦は05年、いわゆる「郵政選挙」の時だった。地元の香川2区で当時の民主党から出馬するも、自民党の木村義雄元代議士に敗れた。捲土重来を期した09年、民主党が政権を獲得した歴史的な選挙で初当選を果たした。
「09年の選挙では、大平元首相の孫の渡辺満子さんのバックアップを受け、“大平の生まれ変わり”“大平の再来”といったアピールをするなど、大平元首相との関係を前面に打ち出していました」
と、玉木事務所関係者。
「渡辺さんは“玉木さんは大平家の親戚”と説明していて、玉木さんの奥さん、恵理さんの大阪にいる親戚が大平さんの親戚だ、なんていう話もありましたが、当時の事務所関係者の間では“血縁関係はないらしい”という話になっていました」(同)
地元政界関係者も言う。
「とにかく地元の人たちは玉木家と大平家は“縁があるらしい”と信じ込んでいます。やっぱり、香川唯一の総理大臣である大平さんの話を選挙の時にすれば、効果は絶大なんですよ。ただ、両家の関係をきちんと説明できる人は誰もいません」
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