朗希移籍でも「次期監督レース」に異変、吉井監督は福浦氏への“つなぎ”ではなく… 女帝の“お気に入り”が最有力候補に浮上
吉井監督はお役御免かと思いきや
プロ野球ロッテが11月15日に、吉井理人監督(59)の就任3年目となる来季のコーチ陣を発表した。目を引いたのは福浦和也ヘッド兼打撃コーチ(48)の1、2軍統括打撃コーディネーターへの配置転換だ。福浦コーチと言えば、次期監督の最有力候補と目されていたのだが、チームの心臓部からは距離を置くことになった。既定路線だった監督レースには異変が起きているという。
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さる球団関係者は今回の福浦コーチの異動の背景を、こう指摘する。
「ハッチャク(福浦)は吉井さんと2年間を共にしたが、ソリが合わなかった。吉井さんが専門外の打撃部門でうまく関係を構築していれば、そのまま監督の座に就いていたはずですが……。事実上、降格人事ですよ」
吉井監督は2022年オフ、解任に近い辞任でチームを去った井口資仁前監督の後任となった。予想だにしなかった人事は、まさに「青天の霹靂」だった。
「吉井さん自身も『福浦監督までのつなぎ』の役割だと口にしていました。2年程度で代わるつもりだったのではないでしょうか」(前出の球団関係者)
吉井監督は佐々木朗希投手のルーキーイヤーから2年間(20、21年)、投手コーチとして寄り添ってきた。投手陣の起用法で井口監督と意見が対立するようになり、22年から新設されたピッチングコーディネーターに転身し、昨春のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表の投手コーチを兼務した。同じくWBCに出場した佐々木の育成は、球団では最大の懸案事項だっただけに、入団からのプロセスを熟知している指導者として白羽の矢が立った形だった。
その佐々木は今オフ、メジャー移籍を目指し、ポスティングシステムにかけられることになったのは周知の通りだ。これで吉井監督は“お役御免”かと思われたが、チームは昨季2位に食い込み、今季も3位と健闘した。投打に戦力的には恵まれているとは言えない中で、チームを2年連続クライマックスシリーズ(CS)進出に導く手腕を発揮した。
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