日本のデジタル化を20年早めたのは“コロナ禍”だった インターネットの父・村井純氏は“ネットに強く依存する社会”をどう見ているのか

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 今や我々の生活に欠かせない存在となったSNS。そのメリットの一方で、誹謗中傷は鳴りやまず、虚偽の情報にあふれ、文字通り“カオス”な空間となっていることも否めない。そんな現状を、“日本のインターネットの父”と称され、9月には『インターネット文明』を上梓した村井純氏は、どう見ているのか。我が国のインターネットの礎を築いた本人が語った(村井純/慶應義塾大学教授、デジタル庁顧問)。

(全2回の第1回)

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 インターネットの歴史上、ここ数年で最大の出来事だったのは、間違いなくCOVID-19の大流行でしょう。...

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