清原正吾に「父親のため」以外のモチベーションはあるか 進路を左右する「慶応高の弟」と「早慶戦での“4安打”大爆発」
野球再開は「家族を笑顔にするため」
プロ志望届を提出していた慶応大の清原正吾内野手(22)は、10月24日のドラフト会議で“指名漏れ”となった。11月10日の東京六大学野球秋季リーグ・早稲田大2回戦をもって大学ラストシーズンの全日程を終えたが、「これから自分と見つめ合って考えたい」と今後の去就については未定のまま。国内独立リーグ球団などから10件前後のオファーが寄せられているものの「それを含めて、ちゃんと腹に落として決め切れていない」と語り、野球を続けるともやめるとも明言していない。
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そんな清原の進路に大きく影響を与えるかもしれないのが、神奈川・慶応高の3年生である弟の勝児さん(19)の存在だ。 清原はリーグ戦初本塁打のホームランボールを父・和博氏に、2号のボールを母・亜希さんに贈りそれぞれ送っている。そして11月9日の早稲田大1回戦で3号ソロを放つと、「弟に贈りたい。彼も来年から、たぶん入学できると思うので、僕のホームランボールを原動力にして大学生活を頑張ってもらいたい」と語っていた。
勝児さんは昨夏、慶応高 が甲子園で107年ぶりの全国制覇を成し遂げた際のメンバーである。来年、慶大に進学し野球部に入部する見通しだ。
「中学時代はバレーボール部、高校時代はアメリカンフットボール部に所属した清原は、大学生になって野球を再開しました。『家族を笑顔にするため』と話していますが、2020年に父親の覚醒剤取締法違反の執行猶予が満了し、テレビ解説者を務めるなど社会復帰を進めていたため、元気づけたい気持ちが一番にあるのだと思います」(慶応大野球部OB)
“父のため”以外のモチベは
実際、清原が東京六大学リーグで出場する試合のスタンドには、欠かさず和博氏の姿があり、清原自身も「僕の家族は野球でまた繋がれた」と感慨深げに語っている。父、そして弟の存在を鑑みれば、今後も清原は野球を続けるように思える。
だが、
「ドラフトで指名されなかった清原がもう1度プロへチャレンジするのであれば、野球を一生の仕事としてとらえ直し、“父親のため”以外のモチベーションを見つける必要があると思います。父親を元気づける役割は、弟が引き継いでくれる、という考え方もできますから」
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