メジャーFA市場で「菊池雄星」の注目度が急上昇 “覚醒”に導いた「ダルビッシュの相棒」の存在

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菊池は話題沸騰

 今オフの米球界のフリーエージェント(以下=FA)市場では、日本人投手に注目が集まり、大型契約を勝ち取りそうだ。その筆頭とされるのが、アストロズからFAになった菊池雄星(33)である。

「24年は日本人投手のクレバーさ、投球の巧さが改めて評価された一年となりました。その象徴がアストロズ移籍後の菊池の好投、そしてカブスの今永昇太(31)の活躍です。今永は30歳を過ぎての挑戦でしたが、いきなり15勝を挙げ、奪三振数は『174』。これは、35歳で渡米する菅野智之の大きな後押しともなりました」(米国人ライター)

 MLBのゼネラルマネージャー会議3日目の11月6日、菊池の代理人であるスコット・ボラス氏(72)が報道陣に囲まれた。今オフの米FA市場でナンバー1注目選手に挙げられたヤンキースのフアン・ソト(26)など、複数の有名選手を抱えているためだ。米メディアからの質問はソトとヤンキースの残留交渉が大半を占めたが、もっとも饒舌になったのは菊池について語ったときだった。

「(GM会議で)話題沸騰の一人だよ。エース、あるいは2番手のレベルでの打診がたくさんあった。彼自身がレベルを高め、市場での評価も上げたんだ」

 22年にブルージェイズと交わした3年総額3600万ドル(約42億5000万円/レートは当時)クラスでの契約も予想されている。その契約規模について聞かれると、

「いや、6年か7年だ」

 と、強気な姿勢を見せた。さらに厳しい口調で、「彼は健康だ。90マイル中盤(150キロ台中盤)の球速がある。年齢的に5~7年の契約は難しいと言われるが……、やっぱり、6年か7年だ。今は立ち位置が違う。パフォーマンスは向上し、安定度も増している」と力説していた。

「6年か7年というこだわりを見せるのは、36歳で6年契約を結んだダルビッシュ有(38)を重ねているのかもしれません。しかし、昨年オフ、ボラス氏はSFジャイアンツのブレイク・スネル(31)など、複数の大物選手の交渉を遅延させ、何人かがシーズン途中での契約になってしまいました。強気に出すぎて、菊池の去就がキャンプインしても決まらないなんてことにならなければいいのですが」(前出・米国人ライター)

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