元グラドルと不倫「玉木雄一郎氏」に飛び交うヤジと声援 最大の問題は「バブル人気が弾けた後」

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軽さが目立つ玉木氏の言葉

 そして伊藤氏は玉木氏と大平氏を比較すると、政治家としての“姿勢”でも相違が認められるという。

「私は大平さんにインタビューをお願いしたことがあります。太平さんは発言の前に『あーうー』と口にすることから『あーうー宰相』と揶揄されたほか、スマートな語り口ではなかったことから『鈍牛』というひどいあだ名も流布していました。ところがテープおこしで『あーうー』の部分だけを除くと、最初から最後まで完璧な文章になっていたのは驚きました。まさに『書くように喋る』のです。太平さんは政界屈指の読書家として知られ、その知性と見識は高く評価されていました。それが話し言葉でも如実に表れていたわけです。翻って太平さんと玉木さんを比べてみると、共に大蔵省出身の政治家とはいえ、玉木さんは雄弁なわりに言葉が軽い印象です。太平さんの重くて含蓄のある言葉とはあまりに対照的だと言えます」

 玉木氏の言葉が軽いという問題は、政策論争にも大きな影響を与えている。政治家にとって最も重要な公約の説明でも二転三転することがあるのだ。

いつか弾けるバブル

「目玉政策の『103万円の壁撤廃』について、玉木氏は当初、財源は『税収の上振れ分で賄う』と説明しました。ところが壁の撤廃は超大型の恒久減税を意味します。私も含めて多くの識者や政治家が『税収の上振れ分は年によって額の変動が大きく、恒久減税の財源としては不適当ではないか』と疑問を投げかけると、紆余曲折を経て現時点では『財源を考えるのは政府・与党の責任』と自民党に丸投げしてしまっています。これでは政党の政策論争としては無責任な態度と言わざるを得ません」(同・伊藤氏)

 政治とカネの問題で、企業・団体献金をどうするかという問題でも、国民民主党は一貫した姿勢を示すことができなかった。

「当初は献金容認を打ち出していましたが、今は『各党が禁止で一致するなら賛成する』とトーンが変わってきています。そもそも国民民主党は総選挙の前までは、与党に協力的な“ゆ党”の立ち位置を模索してきました。それが総選挙で与党が敗れると、急に野党的な主張を強めるなど、世論に左右されるところがあります。日本の長い政治の歴史で、様々な政党に“バブル”が発生し、一時的に有権者の支持を集めました。今の国民民主党も“バブル人気”の状態にあります。しかしバブルは必ず弾けます。弾けた後の国民民主党は、どうなっているのか。人気の雲散霧消と共に存在感も消滅するのか、その時までにはキャスティングボートを握るに値する実力を身につけているのか。玉木氏と国民民主党が今後、どれだけ成長を見せるのか、注視が必要だと言えるでしょう」(同・伊藤氏)

註1:国民民主党・玉木代表が街頭演説 女性密会報道に「本当に申し訳ありませんでした」と謝罪 有権者からは「馬鹿たれ」「頑張れー」の声(ABEMA TIMES:11月11日)

デイリー新潮編集部

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