「生稲晃子・政務官」の不安要素 萩生田氏と仲良く「旧統一教会施設訪問」やアンケート「パクリ疑惑」も

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萩生田氏とともに旧統一教会施設に

 こんな騒動もあったとはいえ、この参院選、生稲氏は見事初当選を果たした。彼女の擁立工作を主導したのは当時、自民党政調会長だった萩生田光一代議士。

 ところが選挙後、萩生田氏が選挙中に生稲氏を伴って八王子市内の統一教会関連施設を訪ね、支援を要請していたことが明らかになった。

 言うまでもなく、この時期、安倍晋三元首相の暗殺事件を機に、旧統一教会と自民党の関係は強い注目を集めていた。

 そんな中、わざわざなぜ出向いたのか。

 生稲氏の事務所の回答。

「八王子での演説終了後、演説を聞いていた方から、“ここに来られなかった仲間が近くにいるので生稲さんのお話を直接聞かせてもらいたい”とのお話しがあり、スタッフが相談をして次の日程への移動の合間に(教会の施設に)立ち寄らせていただきました。その際に(演説の)現場にいらっしゃったご地元の萩生田先生に同行していただきました」

(この件について、萩生田氏は生稲氏とともに施設に立ち寄ったことを認めたうえで、自身と教会の関係については、「選挙の際、当方から支援依頼をしたことはなく、選挙戦のお手伝いをしていただいた事実はありません」と否定している)。

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 一連の騒動から見えてくるのは、生稲氏のよく言えば「柔軟性」、普通に言えば「主体性のなさ」である。それは外務官僚にとっては必ずしもマイナスの資質ではなかろう。実のところ、今回はたまたま生稲氏の就任によって注目を浴びたものの、過去、誰が外務政務官を務めていたかなど、ほとんどの国民が知らない。むろん何をしたかも、である。

 ひろゆき氏の「神輿は軽いほうが~」の分析にはなかなかの説得力があるということかもしれない。

デイリー新潮編集部

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