「最近、老眼でね…」 南野陽子が早大の学園祭で披露した“自虐トーク” 会場を埋めた中高年男性たち
「最近、老眼でね……」
そんなたわいないやりとりの中で、南野が学生に、
「勉強はどれくらいした?」
と逆質問。学生が“はるか昔のこと過ぎて……”とはぐらかすや、
「はるか昔? 私の前で言ってはいけない!」
とオバサンキャラで応酬。オジサンたちはバカウケだ。
その後も、出世作「スケバン刑事」の前は将来が不安だったとか、多忙なアイドル時代には憂さ晴らしでロケ弁のふたにいたずら書きをしたとか、ゆる~い話が続く。それでもいちいち感嘆するのが、古参ファンのありがたいところか。
後半のゲームコーナーから、一段と会場はヒートアップ。まずはイントロクイズだ。ナンノが対戦相手をくじで選ぶ。が、番号がなかなか読み取れず、
「最近、老眼でね……」
そうボヤいてひと笑い。
出題されたのは、南野の曲をはじめ、美空ひばりや山口百恵などの歌謡曲。先に正解したナンノが、
「オジサンたち、がんばって!」
と挑発する場面も。おまけに、挑戦者は彼女と握手できることになったから大変だ。オジサンたちが、汗ばんだ手のひらを慌ててズボンで拭いている。
「たまにはいいですね」
続いて、かつてNHKで放送されていた“連想ゲーム”。南野が五つのヒントを出して、観客が答えを当てるというもので、例えばこんな問題。南野が出したヒントは「昭和」「音楽」「穴二つ たまに鉛筆差す」「最近またあるかな」「私の家では聴ける」。はい、正解はカセットテープ。
「たまにはいいですね。みなさんとゲームするのも」
とはナンノの感想。こうして2時間のレトロなイベントは幕を閉じたのである。
ちなみに当日、同じ時間に隣の教室では、“あざと女王”として人気絶頂の元テレ東アナウンサー・森香澄(29)のイベントが行われていた。こちらは無料で観客のほとんどが男子学生。“かわいいぞ香澄!”なんて声も飛び交い、会場は若さで溢れていたから好対照だ。
ともあれ、来年デビュー40周年の南野。学生に“挑戦したいこと”を問われて「何もないです」と答えていたけれど、学祭への挑戦は誠に勇ましかった。
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