「宝塚音楽学校」はなぜ入学資格から「容姿端麗」を削除したのか 昨年度の倍率は“今世紀ワースト”に

エンタメ

  • ブックマーク

「ベルばら」効果

 昨年はそうした問題が一気に噴出した。そのため今年3月の音楽学校の受験者数は480人に留まり、4月に入学した112期生の合格倍率は12倍だったという。

「21世紀に入ってワースト記録でした。やはり事件が大きく影響したのだと思います。音楽学校を“記念受験”するような学生もいますから、そういうタイプが受験しなかったのも倍率が下がった要因だと思います。ちなみに、過去最高の倍率は1994年の48・2倍で、『ベルサイユのばら』ブームが影響していると言われています。その後も『ベルばら』が上演されると、音楽学校の倍率は上がると言われています」

 今年の夏には10年ぶりに「ベルばら」が上演された。

「歌劇団の創立110周年記念の上演でした。意外にも駄作が少なくない歌劇団の演目の中で、『ベルばら』は名作の呼び声も高く、看板作品と言っていいでしょう。そのため『ベルばら』を見てタカラジェンヌに憧れる女性もいます。“予備校”にまで通って音楽学校への入学を目指すコアなファンもいますから、今年は昨年よりは倍率が上がると思いますよ」

 来たれ、心身ともに健康な女性たち。

デイリー新潮編集部

前へ 1 2 次へ

[2/2ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。