「勃ってきた」「レイレイでシコシコしたよ」 タレントの千葉麗子が有名政治評論家から受けた凄絶セクハラを告発

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チンポが勃って来た

 その内容は、常軌を逸したものだった。

〈レイレイのパンティ下さい。新しいのじゃなく、履きふるしたのがいいです。匂いを嗅いでシコシコしたいです〉

〈あ、まずいチンポが勃って来た。今日は女房もいないし。レイレイのうんと嫌らしい姿を妄想しよう〉 

〈朝イチでシコシコ。ああ妄想でなく、本当にレイレイとセックスしたい!死ぬ前に1度でいい〉

 福岡在住の千葉は、番組にはリモート出演だった。遠き地に暮らす彼女の元へ、多い時には連日送られてくる加藤氏のメッセージには「フェラ」「精液」「射精」「乳首」「正常位」「69」などの文言が頻出した。

「加藤氏には“そういうのはいらないです”と度々伝えましたが、“もうエッチなやつは送りません”と返事が来てもやめてはくれず、卑猥な内容を延々と……」

 これで心身に支障を来たさないわけがない。

「出演の直前にも“レイレイでシコシコしたよ”などと送って来られ、私は心療内科で処方された薬を本番前に飲まなければならないほど、精神的に追い詰められていました」

「公開での謝罪を拒否されました」

 このたび千葉が弁護士に提出したメッセージ画像は約2年間で190点。彼女はついに今年5月、文化人放送局側に加藤氏によるセクハラの事実を伝え、加藤氏は降板となったのだった。

「番組を続ける気になれず、私も10月末で辞めました。加藤氏には6月に内容証明を送ったところ、弁護士を介して示談できないかと連絡が来ました。公開での謝罪を求めたのですが、向こうは拒否したのです」

 かくして約550万円の損害賠償を求めて提訴に踏み切ったわけなのだ。加藤氏本人を直撃すると、

「弁護士になにも話すなと言われているので、なにもお話しできないです」

 そう口にして逃げるように自宅へ。千葉が言う。

「私としては、お金ではなく、とにかく認めて謝罪してほしい。そして次の被害者が出ないようにしてほしい。それだけなんです」

 保守かリベラルかといった以前の、まずは人としての問題である。

週刊新潮 2024年11月14日号掲載

ワイド特集「ケセラセラ」より

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