大役を務めた「芸人」は4人だけ…2年連続紅白司会の「有吉弘行」は恩人「内村光良」の後継者となるか

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誰も想像できず

 10月11日、今年の「NHK紅白歌合戦」の司会者が有吉弘行、伊藤沙莉、橋本環奈、NHKの鈴木奈穂子アナウンサーの4名であることが発表された。伊藤と橋本は朝の連続テレビ小説で主演を務めているため、順当な選考であると言える。この発表時に話題になっていたのは、昨年司会を務めた有吉が2年連続で選ばれていたことだ。

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 一昔前であれば、有吉が紅白の司会を務めることになるとは誰も想像もしていなかっただろう。「あだ名芸」で再ブレークした当初の彼は、触るものすべてを傷つけるような歯に衣着せぬ毒舌を売りにしていて、面白さは評価されていたものの、番組を仕切るような器のタレントだとは考えられていなかった。

 しかし、そこからの快進撃はすさまじいものがあった。今の有吉は押しも押されもせぬ人気司会者であり、NHKと民放全局で冠番組を持っている「バラエティの絶対王者」である。その圧倒的な実績から考えると、2年連続で紅白の司会を任されるのは全く不思議なことではない。

 ただ、紅白の司会というのはほかのバラエティ番組の司会とは格が違う。人気、知名度、実力、好感度の高さ、品の良さなど、あらゆる面で基準をクリアしていなければ、その椅子に座ることはできない。

 バラエティでMCを務める芸人はたくさんいるが、これまでに紅白の司会を務めたことがある芸人は、タモリ、笑福亭鶴瓶、内村光良、有吉弘行の4人だけだ。

 中でも、2017~2020年に総合司会を務めた内村は、有吉にとって大きな存在だ。内村はこの大役を務めたことで、改めて芸人として評価されることになった。有吉もそんな彼の背中を追いかけて、2年連続で紅白のステージに上がることになる。

 有吉が世話になった先輩として真っ先に名前を挙げるのが、ダチョウ倶楽部の故・上島竜兵氏である。有吉にとって同じ事務所の身近な先輩であり、長年にわたって世話になってきた。

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