「石破おろし」のその先は? 高市早苗氏でもなく、小泉進次郎氏でもなく…“次の顔”に挙がった「意外な名前」
問題は“次の顔”
この点、むしろ自民党のベテラン議員のほうこそが「替えるなら早いほうがいい」と言い切る。
「6月の会期末に石破内閣が総辞職してクビをすげ替えても、目前に迫る参院選までに党勢を回復させるなんて不可能。遅くとも3月末の予算成立に合わせて退陣させないとダメだよ」
それに、と続ける。
「野党は4月からの後半国会で、企業・団体献金の禁止などの政治資金規正法改正を求めてくる。裏金問題が再び焦点となるのは確実だ。しかも自民党は参院にも裏金議員がいる。石破が続けている限り、参院選を前に公認問題が蒸し返され、衆院選の二の舞になるのは目に見えている」
別の自民党関係者も、この話を裏打ちする。
「衆院の自公215議席のうち“反石破”の旧安倍派22人と麻生派31人が採決を欠席するなどすれば、与党は国民の28人を足しても過半数に達しない。予算成立と引き換えに石破さんを交代させるのは、難しいことではありません」
問題は“次の顔”だが、
「座りがいいのは、自身も長く身を置いた参院の事情に通じる林芳正官房長官。ただし地味ですし、ポスト石破のキーマンたる麻生太郎さんとの仲がいまいち。高市早苗氏は裏金議員たちとの関係が深過ぎるし、小泉進次郎氏は総裁選や衆院選で能力不足が露呈してしまった。いっそ総裁選で善戦した若手の小林鷹之氏や、場合によっては小渕優子氏を押し立てる可能性もありますね」
石破氏が掲げた「総力結集」のスローガンが空しい。