金のためなら老婆を殺す「ルフィ強盗団」から家族をどう守るか…伝説の元“泥棒刑事”が明かす「闇バイト凶悪集団」が“最も恐れるもの”とは

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強盗が嫌がる4つのものとは

 指示役だけが「捕まらなければいい」と考えている即席強盗団は、なかば捨て身で行為に及んでいるようなものだ。そのような危険な集団から身を守る方法はあるのか。小川氏は「目」「光」「音」「時間」を意識することが重要だと説く。空き巣と同様、強盗もこの4つを嫌がるのだという。

 この中でも強盗たちが一番避けようとするのが「目」だ。「人の目や防犯カメラなどですね。見られたくないという意識がある」そうだ。次に嫌がるのが「光」。「歩くとピカっと点灯するセンサーライトなどは空き巣にも効果があります。光ることが怖いわけではなく、光った方を見る人がいることを恐れるんです」という。ライトが点灯することで人の目が向き、「見つかる」可能性が生まれる。

防犯フィルムの効果

「次に『音』ですが、先日発生した船橋や横浜の強盗は、被害宅周辺に家がありません。隣が駐車場だったりしますし、船橋の場合は四方に家がありませんでした。強盗は音が漏れ聞こえることを嫌がります。泥棒よけには効果を発揮する『防犯砂利』というものがあります。歩くだけでも音がする砂利ですが、これは強盗に対してはさほど効果はありません。強盗に対して効果が見込めるものとしては『緊急非常警報装置』です。非常ボタンを押すと外に向けてスピーカーでサイレンのように大きな音が鳴るのです。強盗に備え、そうした設備を設けておくのも1つの手ではあります」

 広域強盗の実行役は侵入時に宅配便を装い、玄関から入る場合もあれば、窓ガラスを割って侵入する場合もある。ターゲットの周辺に家屋や人の目がなければ「音」も「目」も気にせず、こうした方法が採られることも考えられる。しかし、防犯フィルムは貼っておいて損はない。

「侵入口となる窓の鍵のところに防犯フィルムを貼っておけばすぐには割れません。最終的には割れるんですが、一撃では割れずヒビが入る程度です。何回も叩かないと割れないわけです。その間に逃げたり、110番通報したり、緊急非常警報装置を鳴らしたりすることができて時間稼ぎになります」

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