菊川怜「離婚発表」と同日に「東レキャンペンガール」終了…水着のキャンギャルやコンパニオンがイベントを盛り上げた時代をふりかえる
金の卵がいる
菊川怜(46)の離婚が報じられた11月6日、奇遇にも菊川の芸能界デビューのきっかけとなった「東レキャンペーンガール」が2024年末をもって終了すると報じられた。同社は「一定の役割を果たした」と説明している。
【写真】あなたは何人覚えている? 「東レキャンペーンガール」歴代ガールの全姿
各地のミスコンテストが終了したり、性別も「男」と「女」だけにするのは不適切である、というジェンダー平等の風潮があったりする中、「キャンペーンガール」という言葉自体が一定の役割を終えたということなのだろう。
1981年に開始した東レキャンペーンガールは元々「東レ水着キャンペーンガール」という名称で、山口智子や杉本彩、藤原紀香らを輩出。水着以外の商品も扱うことから名称を変更したが、1999年に就任したのが当時20歳の東大生だった菊川怜だ。
当時、広告会社社員だった私は「東京・大阪国際ボートショー」の広報の仕事をしていたが、この展示会の一つの目玉が水着メーカーのキャンペーンガールによるショーだ。多くのカメラ小僧がやってきて未来のスターの写真を撮っていくのである。
主催者であり、私達の会社にとってはクライアントにあたる日本舟艇工業会(現「日本マリン事業協会」)の人々は「今年の水着ショーは例年以上に盛り上がっているし、キャンペーンガールに金の卵がいる」と語っていた。我々PR担当者は彼らの言うことを基にウリ文句をメディアの人間に伝え、取材動員に繋げるわけだが、その中でも菊川は記者の食いつきが最も良かった。
東大生がキャンペーンガールなんてやるの?
「今年は東大生の菊川怜さんという方が登場します」と言うと「えっ? 東大生がキャンペーンガールなんてやるの?」と記者から驚かれた。当時は「東大王」(TBS系)のような番組もなく、東大出身をウリとする芸能人といえば高田万由子ぐらいしかいなかった。
そうした背景もあり、当日は多くの取材陣に来てもらえたのだが、今振り返ってもすごいメンバーだ。菊川怜(東レ・20歳)、井川遥(東洋紡・21歳)、滝沢沙織(ユニチカ・17歳)、片瀬那奈(旭化成・17歳)、響美(帝人・18歳 ※現・清水響美)の5人が登場したのだから。こうした現場には慣れているはずの記者・カメラマンも彼女達にポテンシャルを感じたのだろう。かなり大きく取り上げてくれた。
さて、かくしてこの頃(25年前)は、女性の容姿をストレートにほめそやす風潮があったが、それはこのような「キャンペーンガール」だけに留まらない。我々「ボートショー」の事務局は「マリンコンパニオン」という会場の案内担当女性スタッフもオーディションで選んでいたのである。
恐らくこの仕事に応募した女性の中でも繊維メーカーの水着キャンペーンガールに応募した人はいるだろう。いずれにせよ、我々事務局の人間は、書類で一次審査をし、通過した人々をオーディションに呼ぶ。
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