89歳の作業員が“事故死”の衝撃…「65歳以上の働き手が4分の1」を占める建設業界の深刻すぎる“高齢化”
89歳の死亡事故
先日、香川県の建材会社の資材置き場で、作業員がコンクリートミキサーの下敷きになって死亡するという報道に目を疑った。
危険な機材や重機が多い中、筋力や体力を用いての労働を必要とされるブルーカラーの現場では、こうした事故による労働災害が頻発する。今回のような落下物による死亡事故は建設現場では3番目に多く、対策が必要ではありながら、それほど珍しいケースではない。
それでも今回の事故に、ブルーカラーを取材し続けてきた筆者が過去5本の指に入るほどの衝撃を受けたのは、事故に遭った作業員が89歳という「超高齢」だったことにある。...