「8割近くが給与に不満」「過労死ライン超えの職場の割合は…」 消化器外科医激減で医療崩壊の懸念が
国内では「超高齢化」が確実に進んでいる。これに伴い、日本人の死因トップ「がん」の罹患数も増加していくとみられるが、一方で頼みの綱となる「消化器外科医」は減り続けているという。科学ジャーナリストの緑慎也氏が、その実情をお伝えする。
江戸時代の儒学者、貝原益軒は「養生訓」で、
〈医は仁術なり。仁愛の心を本とし、人を救うを以て志とすべし〉
すなわち医者の本分は博愛の心で人命を救うことであると説いた。しかし今、その理想からはほど遠い事態が引き起こされている。...