受刑者を「さん付け」で“刑務所”は本当に処遇改善できるのか 刑務官がストレスを募らせる理由「1年も経たずに辞めていく新米刑務官も結構います」

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 2022年12月、名古屋刑務所で22人の刑務官が3人の受刑者に対し、暴行と暴言を繰り返していたと法務省が発表した。暴行の内容は「顔や手を叩く」、「コロナ対策のアルコールスプレーを顔に噴射する」、「尻をサンダルで叩く」などで、暴言は受刑者を「懲役」、「やつら」と呼んでいたという。(全2回の第1回)【藤原良/作家・ノンフィクションライター】

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 そもそも名古屋刑務所では2001年と02年、肛門に消防用ホースで放水したり、腹部を革手錠つきベルトで締め付けたりして、受刑者3人を死傷させる事件が起きていた。...

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