「ポケモンカードでコートまでおびき寄せた」 男子バレー・高橋藍の恩師が明かす少年時代

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 最近、男子バレーボールの女性ファンが増加中だという。中でも人気ナンバー1で、関係者から「バレー界の救世主」とあがめられているのが、高橋藍(らん・23)である。どんな選手なのか。

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 10月11日、バレーボールの新リーグ「SVリーグ」が開幕し、当日、地上波のゴールデン帯でサントリーVS.大阪ブルテオンの一戦が生中継されるという「異例の扱い」となった。

「開幕戦のチケットは最高額1枚8万円ながら即完売。ネットオークションでは17万円の値が付いたが、それもすぐに売れてしまった。さらに開幕戦のCM枠も瞬く間に埋まり、スポンサーによるキャンセル待ちが発生するという、バブル時代を彷彿させる異常事態が起きました」(夕刊紙記者)

 その中心にいるのが、今季からサントリーサンバーズに新加入した高橋だ。

「高橋フィーバー」はアジア圏にも拡大

 昨季まで「世界最高峰」とうたわれるイタリアのプロリーグで活躍した高橋は、実力に加え、その甘いマスクから昨年発売した写真集が話題に。インスタグラムのフォロワー数も300万人に迫る勢いを見せている。

「高橋人気を決定付けたのが8月のパリ五輪です。日本人出場種目の中で最高視聴率をたたき出したのが、NHKが生中継した男子バレーの準々決勝イタリア戦(23.1%)。“高橋は数字を持っている”とテレビ各局が色めき立った」(前出・記者)

 開幕戦の放映権はフジテレビとTBSが争奪戦を繰り広げ、フジが逆転奪取。

「高橋フィーバー」は日本を飛び出し、いまやアジア圏にも拡大中とされる。

 今年創設されたSVリーグは完全プロ化を目指すが、元バレー男子全日本代表キャプテンの川合俊一氏は、

「高橋はリーグをけん引するだけでなく、子どもたちにも多くの夢を与えるなど、すでにバレー界にとって“頼もしい存在”です」

 と全幅の信頼を寄せる。

「ポケモンカードでコートまでおびき寄せた」

 高橋はどの社の記者にも丁寧に接するため、メディアからの評判は上々だが、

「リーグ名などを口にする時は必ずスポンサーの名前を出すので、企業ウケも抜群。元来の性格の良さだけでなく、“俺がリーグを背負う”との責任感が伝わってきます」(前出・記者)

 その高橋にバレーを初めて教えた、地元・京都のバレーボールクラブ元監督の片岡聡氏がこう話す。

「藍が小学1年生から5年生くらいまで指導しました。最初、藍は兄で同じくサントリーに所属する累の練習について来る形で、バレーに興味は持っていなかった。でも指先でボールを回転させたり、上からのサーブも打てるなど、同じ年代の子どもと比べて、身体能力が図抜けていました。だから何とか藍にバレーをさせるため、当時人気だったポケモンカードを一枚一枚、藍の歩く先に置いてコートまでおびき寄せました」

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