最期を迎えた病院に「億ション」を遺贈 死去から11年「島倉千代子」の“彼女らしい”幕引き

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借金返済が終わったところでガン発覚

「あれだけの巨額な借金を返し、億ションまで遺したのは大したものです」

 と言うのはベテラン芸能記者。芸能評論家の肥留間正明氏もこう言う。

「彼女自身が作った借金ではなかった。人の借金を返すために働き続けました」

 抱えた借金の総額は2億円。

「24歳の時にファンの投げたテープが目に当たり、失明寸前になったのを、眼科医に助けてもらった。それから10年以上も経ったというのに、『私を助けてくれた人だから』と、何の疑いももたず、医師の保証人になり莫大な借金を抱えてしまったのです」(同)

 借金を返すために、普通なら断るような地方のキャバレーを営業で回った。そして返済が終わったところで肝臓ガンが発覚。彼女は病院にマンションの遺贈を決めた。『島倉千代子という人生』(新潮社)の著者でジャーナリストの田勢康弘氏は言う。

「彼女はお世話になった方に対して、とことん信頼を置くような人柄でした。最後に病院やお世話になった方々に財産を遺したというのは、彼女らしいといえば彼女らしい行動といえるでしょうね」

 きれいな幕引きである。

デイリー新潮編集部

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